「次のテクノロジーで世界はどう変わるのか」(山本康正著)の要約をflier(フライヤー)で読んだ。
AIや5Gという言葉を聞かない日はない。
野村総研は、日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能だと発表している。
(参考:日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に)
なんとなく、世界が大きく変わる節目を生きていることは感じているのだが、自分自身は大きく変わることなく生きている。
そこに不安があるのかもしれない。
世界は大きく動いているのに、自分は変わらなくていいのか…と。
でも、どう変わればいいのかも分からない。
この本は以下のような人におすすめだ。
- 「AI」や「5G」、「クラウド」という言葉は聞いたことはあるけれど、いまいち具体的に理解できていない。
- 自分たちの生活や仕事にどのように影響を与えるものなのか、そして、世界がどう変わっていくのか、ざっくりとでも知っておきたい。
つまり、私のことだ。
本来なら、AIや5Gなどの技術について調べ、それらが世界をどう変えるのかを自分で考えるのがよいのだと思うが、私は本書でショートカットをさせてもらう。
まずは、専門家の予想を知り、世界がどう変わるのか、一つの考えを知っておきたいと思う。
何も知らずに進んでいくよりも、何か基準があった方がいろいろと確かめられるので、本書の内容を頭に入れておくのは面白そうだ。
データ・テクノロジーがもたらすメガトレンド
『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』の中で、データ・テクノロジーは7つの大きな変化「メガトレンド」をもたらすと語られている。
7つのメガトレンド
- データがすべての価値の源泉となる
- あらゆる企業がサービス業になる
- すべてのデバイスが「箱」になる
- 大企業の優位性が失われる
- 収益はどこから得てもOKで、業界の壁が消える
- 職種という概念がなくなる
- 従来の経済理論が進化した新理論が誕生する
あらゆるもののデータが大量に取得できるようになり、それを使ってどのようなレコメンドができるかが重要だと書かれてあった。
車を作っていた会社は車のメーカーではなく、車を使ったサービス会社になる。
機械などのハードウェアを売って終わりではなく、そこから提供できるサービスがビジネスを差別化する。自動車等による移動の過程を円滑にする「モビリティ」をはじめ、動画等の「コンテンツ」、「ヘルスケア」など、どのような側面でのサービスになるかで、業種が分かれるようになる。自社の事業をサービス産業へと舵を切る必要がある。
自社で蓄積したあらゆるデータを使って、お客様の利便性にどうつなげられるかが勝負である。
7つのうち、特に個人に影響がありそうだと感じたのが「6.職種という概念がなくなる」である。
マルチタグ人間に
「職種という概念がなくなる」とは、1つの職種にこだわっているようでは苦しくなる、という意味だと理解した。
テクノロジーとビジネスの両方を経験した人材には、さまざまなビジネスチャンスが見えてくる。
これからは何かと何かを組み合わせて新しい発想ができる人材が活躍できるのだと思う。
今でもそうだけど。
今後は、最低でも複数領域で能力を持つ「マルチタグ人間」になる努力は必要になってくる。
上記の”複数領域で能力を持つ「マルチタグ人間」”というのは面白そうだ。
元リクルートの藤原和博さんが「希少人材になるためには、3つの分野で100分の1の希少性を獲得すること」と話しているが、まさにそれ。
100人に1人という技を3つ掛け算しますと、100分の1×100分の1×100分の1=100万分の1になれるわけです。これで「100万分の1の希少性を獲得した」ということになるわけです。100万分の1の希少性というのは、だいたいオリンピックのメダリスト級です。 (中略) ただ、たった1つの分野で勝負して100万分の1人になろうとすると、99万9999人に勝たなきゃなりませんので、これはけっこう勝負としては不利、もしくは途中で屍になる確率が高いわけです。リスクが非常に高い。でも、3分野で100分の1というなら、なれる。
(※参考:100万分の1のレアな人材になるには? 藤原和博氏が教える、自分の付加価値を上げる三角形)
すごく説得力がある。
戦略的に自分のスキルを伸ばしていくことを考えたい。
とりあえず、マルチタグ人間になりたいので、ホリエモンも絶賛している藤原和博さんの本を購入した。
この本には、100万人の1のレアな人材になるための働き方が書かれてあるらしい。
職種の枠を超えて「価値を生み出す」スキルを身に着けたい
まずは、マルチタグ人間を目指す。
Webディレクターという職種にとらわれることなく、「価値を生み出す」コトができる人材になりたい。
- 「お客さんの商品を売る」
- 商品がなければ「商品を作る」
- 商品の売り先がなければ「市場を見つける(または作る)」
といった具合に、「価値を生み出す」ことを掘り下げていき、「価値を生む」ところから「価値を届ける」ところまでを一気通貫で経験したい。
これまではどちらかというと、「すでに価値あるもの(商品)」をWebを使って「届ける」仕事が多かった。
これからは”価値を生み出す”工程についても勉強、経験していく。