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【書評】ヘンテコノミクス(行動経済学まんが)「日常生活すべてが研究活動になった」

【書評】ヘンテコノミクス(行動経済学まんが)「日常生活すべてが研究活動になった」

ヘンテコノミクスとは?

ヘンテコノミクスという本は行動経済学を漫画で学べる本です。

twitterでフォローさせてもらっている fuchiさん がお勧めしていて、面白そうでしたので読んでみました。

\はじめに言います!/

この本を読む前と読んだ後では、日常の生活の視点が全然異なったものになります。
しかも、読んだその日から変わります。

読む前では「気づかなかったこと」、「見向きもしなかったこと」が気になりはじめるでしょう。

そして、ちょっと気になったことからいろいろと考え始めるでしょう。

自分の行動や周りの人の行動に対して「なぜ、こうしたんだろう?」を考え、研究することになるでしょう。

要するに「毎日の生活」が「研究活動」へと昇華します。

この本を読んだ後、つまり、行動経済学を知った後は、自動的にあなたの脳みそが企画脳に変化することになります。
私はそうなりました。

ですので、できる限り早く読むことを強くオススメします。
早く知らないともったいないです。

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ここからは、なぜこの本を読むと、あなたの脳が企画脳に変化するのかを解説していきます。

行動経済学を知ると、世の中の現象と人間の心理について考えるようになる

私がこの本を読んで一番よかったと思えたことは、「プレセボ効果」や「フレーミング効果」など、専門用語が学べたことではありません。

多くの人間がついついとってしまう行動の中には非合理(理性や論理ではとらえきれないこと)なものがあり、そして、それを研究する学問(行動経済学)が存在する、ということを知れたことです。

経済学部出身という方は、「そんなの当たり前すぎる」と思うかも知れませんが、「行動経済学」という学問自体を知らなかった私にとっては衝撃の事実でした。

この概念を知っておくことで、「毎日の生活で起こる現象」「自分がとった行動」を「行動経済学」と重ねて考えられるようになります。
もし、「行動経済学」を知らなければスルーしてしまう出来事も、「行動経済学」を知っていることで「もしかして!」と閃くチャンスが多くなるはずです。

私がこの本を読み終えて、一番楽しみにしていることは、この「閃き」なんです。

行動経済学では、たとえばこんな法則があります

自分との距離が遠ければ、差を感じない「双曲割引」

あなたは次のうち、どちらを選びますか?

  1. 今すぐもらえる1万円
  2. 5年後にもらえる2万円

きっと、「今すぐもらえる1万円」を選ぶ人が多いのではないでしょうか。

これは「双曲割引」といって、近い将来の変化の方が、遠い将来の変化に比べて影響力が大きいと感じてしまう心理傾向になります。

これは「時間に関する距離」だけではなく、「地理的な距離」や「人間関係の距離」にも当てはまります。

たとえば、「海外旅行先での5km」はそれほど遠く感じることはありませんが、「家から5km」となると遠く感じるかもしれません。
また、「遠い親戚が抱えている悩み」よりも「近い親戚が抱えている悩み」の方に関心があるのではないでしょうか。

「双曲割引」を知ると、企画提案に活かせる

「双曲割引」については理解できたと思います。

面白いのはここからです。

行動経済学は「行動」に着目しているところが非常に面白いんです。

つまり、行動経済学を知ることで、「人間の行動を予測する」ことができます。

「双曲割引」の理論からいくと、ターゲットになる人物から距離が近ければ近い現象ほど、その人物の行動に影響を与える力を持っています。

ですので、逆に考えると、

その人物に行動してもらいたければ
「その人物からできる限り近い距離のメッセージを配信すればいい」

という仮説を立てることができます。

たとえば、いろんなキャンペーンでよく見る「会員登録で1000ポイント!」という訴求があったとします。

このキャンペーンの効果を高めるために、「もっとターゲット人物と距離を近づける方法はないか?」と考えます。

時間の距離で考える

「今スグ!」「登録後1秒で!」などのフレーズをつけてみてはどうか。時間的な距離が近くなります。

地理的距離で考える

「その場で!」「登録はあなたの自宅でOK!」などのフレーズをつけてみてはどうか。地理的距離が近くなります。

人間関係の距離で考える

「30代のパパの利用率99%」「●●地域にお住まいの方」など、ターゲットに近い人物像の人が利用していることを伝え、人間関係の距離を縮めます。

というように応用することができるかと思います。

「ヘンテコノミクス」には、このようなヒントが盛りだくさんなんです。

「ヘンテコノミクス」は行動経済学の入門書として最適

ヘンテコノミクスは行動経済学の入門書として最適

「ヘンテコノミクス」は、行動経済学を漫画で分かりやすく説明してくれています。
まったくの事前知識ゼロからでも、行動経済学を理解することができると思いますので、入門書としてはかなりおすすめです。

「ヘンテコノミクス」では、さきほどの「双曲割引」をはじめ、23話のストーリー(漫画)が存在します。
「1話につき1つの理論」を学ぶことができますので、隙間時間の読書にもちょうどいいと思います。

行動経済学を知ったあとは、自分の行動を「行動経済学」と重ね合わせてみてください。
すると、「もしかしてこれは…!」という体験が多くあるはずです。

私はこの体験をすごく大切にしたいと思っています。
「行動が生まれる瞬間」と「その時の感情」を「体験」として1つでも多くインプットしておきたいのです。

この積み重ねが新しい企画や提案につながると信じています。

世の中の見方がきっと変わる、「ヘンテコノミクス」をぜひ読んでみて下さい。

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行動経済学をもっと学びたいなら

そもそもこの本を読もうと思ったきっかけはtwitterでフォローさせてもらっている fuchiさん の影響です。

fuchiさんは「行動経済学という購買心理に特化した学問の本を2冊紹介」というブログ記事でもう1冊、行動経済学についての本を紹介しています。

それが「予想通りに不合理」という本です。

この本のサブタイトルが「あなたがそれを選ぶわけ」 となっています。

まさしく、私が知りたい部分です(笑)

予想通りに不合理」も必ず読みます。

最後に fuchiさん 、興味深い本を紹介いただき、ありがとうございました。

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Web業界歴14年(2005年~)のソイエバです。はじめはWeb制作(デザインとコーディグ)から入り、企画制作・広告管理、Webディレクター、営業、教育部門などを経験してきました。 首都圏で5年働き、地方に移住。現在は個人事業主として企業の社員教育や提案アドバイザー等をしています。 プライベートでは、2児の子育て中。自分の好きな仕事をしながら、ストレスのない生活を送る、ということを心に決めて日々活動しています。 twitterやってます。 詳しいプロフィールはこちら。

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